前川邸の幕末当時の面影を残す風格のある長屋門。
隊士達はこの門をくぐって屯所に出入りした。
誠の隊旗を門前で振り回す隊士もいたという。
文久3年9月26日、原田左之助がこの門の前で長州の間者・楠小十郎を殺害。
死体は、門前の水菜畑に血だらけで倒れていたという。
門の西側にある出窓の部屋が野口健司自刃の間。
門の東側にも屯所になった後に出窓が作られた。
今は取り外されているが、その出格子には2つの太刀の刀傷が残されている。
壬生に分宿していた隊士達を呼び集める時は、長屋門の西側の角に立って、拍子木を打ち鳴らすのが習慣だった。 |